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「新聞配達に関するエッセーコンテスト」入賞作品の紹介
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category : 通常投稿 2013.10.27

今月12日、「新聞配達に関するエッセーコンテスト」の表彰式がプレスセンターホールで行われ優秀作品の発表と表彰が行われました。新聞協会が行っているもので、全国で実際に新聞配達をしている37万人の従業員にとって励みになるものです。エッセーの応募総数は3771編でした。

その中の最優秀賞と優秀賞の作品をご紹介します。


最優秀賞:『新聞は私の生きている証』 伊勢 伸彬さん(66歳) 仙台市宮城野区

 一人暮らしの母のもとに帰り、介護生活を始めたある日のこと。
 「読みもしない新聞、もう断るぞ」と言うと、認知症の母がキッとした目で、「そんなこと言わないでけさい、私の生きている証しなんだから」と私をにらんだ。
 そして要介護4の母がなおも続けた。「新聞取り忘れた時、心配して何回も来てけだんだよ。孤独死してもすぐ見つけてけられっから、安心して暮らしてんだから」
 一人暮らしがボケ防止だと強がっていた母、心の中は不安と寂しさでいっぱいだったのだろう。
 母が逝って丸三年。その家で私が一人暮らしをしている。ザクザクと小砂利を踏む足音が近づき、バサッと音がして遠ざかる。私は布団の中で手足を伸ばし、健康に朝を迎えたことを意識する。
 そして、新聞配達さんありがとう、私にも、母と同じように安心を届けてくださいと、手を合わせる。




優秀賞:『午前三時の配達音』藤田 梨恵子(25歳) 埼玉県越谷市

 いつも、午前三時になると、きまってわが家には新聞が配達される。
 古びたブリキに、ペンキを塗っただけの赤いポスト。午前三時になると、バイクの音とともに、カランカラン、とポストに新聞が入る音がする。わが家のポストは古くて、投入口も狭いから、新聞をねじ込むように入れると、大きな音がする。「そろそろ新しいポストに変えなくっちゃね」と言いつつ、当分新しいのを買う予定もなかった。
 ある時、わが家に子供が生まれた。元気な女の子だったけれど、生まれてからしばらくの間は、ひどい夜泣きに悩まされた。病気を疑うほどの、それはひどい夜泣きで、午前零時から六時くらいまで、ギャーギャーと泣き続け、泣き止む気配はなかった。
 生まれたばかりの娘を、病院から自宅につれ帰った日、やはり娘は午前零時過ぎたあたりから泣き始めた。約三時間、泣き続けた。
 「ああ、もう午前三時だわ」と時計を見て、少し気を紛らわそうと、窓際から赤いポストに目をやった。新聞と差し込まれた一輪のひまわりの花がそこにあった。
 後になって、大の子供好きであった当時の配達員さんは、夜泣きで疲れきった母を励まそうとひまわりを差し入れたこと、赤ちゃんである私を驚かせないようにその後一年もの間、静かに新聞を入れ続けていたことを、母は現在の配達員さんから聞いたそうである。



 新聞の戸別配達は、日本独自のもので、全発行部数4700万部の95%が新聞配達員によって宅配されます。 日本ではあって当たり前の感がありますが、世界に誇れる文化です。そして、人と地域に役に立てる仕事でもあります。

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